楽天市場のスーパーセールは店舗にとって本当に意味があるセールになっているのか?

楽天スーパーセールと言うと、楽天市場に登録された様々な店舗で大幅に割り引きされた商品が並びます。しかも普段よりもかなり多くのポイントが付加されたりするため、購入者にとってお得なセールという印象を強く持っている人が多いです。所がそこで気になるのが、楽天スーパーセールは出店店舗にとって意味があるセールであるかという点だったりします。

 単純に考えれば、購入者が普段よりも安く商品を購入出来る分だけ出店店舗は安く商品を販売する羽目になるのです。そのため楽天市場の店舗側はお得所か、損をしているだけではないかと考える人も少なくありません。所が店舗側にとっても、きちんと利点と言える部分は存在しています。

楽天スーパーセールが注目を浴びて露出が上がる事で店舗の売上も相対的に上がるのか?

 特に大きいのが大規模なセールを行う事で、楽天市場自体に注目が集まる事です。消費者の多くは出来るだけ商品を安くお得に購入したいと考えているので、セールという言葉を見聞きすると気になってしまいます。だからこそセールが開催されるという情報を知っただけでも、サイトを訪れる人は増加するのです。お陰で楽天市場自体のアクセス数が増加し、それに伴って出店店舗のアクセス数も増やす事が出来ます。

 アクセス数が増加すれば、単純に商品を購入してくれるお客も増える効果が期待可能です。だからこそ店舗側も楽天スーパーセールにより、売り上げを大きく伸ばすチャンスを得る事が出来ます。実際にセール中には、普段の数倍規模の売り上げを達成する店舗は珍しくないです。なのでスーパーセールに上手く便乗する事が出来れば、店舗にとっても非常に大きな意味を得る事が出来ます。

 楽天での売上増加ポイントにくらい付く事で相乗効果を得やすくなるが、継続性があるのか?

 もっとも楽天スーパーセールが行われていれば、無条件で出店店舗の売り上げが増加する程に甘くはないです。あくまで売り上げをアップするチャンスを得るだけなので、如何にしてそのチャンスを活かすかが重要だったりします。その方法としては目玉となる様な、非常にお得で人気の高い商品を用意する事です。そういった商品を用意してエントリーすれば、スーパーセールの特設サイトに掲載して貰う事が出来ます。この楽天スーパーセールの特設ページは、セール中にかなり大勢の人達がアクセスするのです。それこそ商品ページへのアクセス数が、一気に数万人規模で増加する効果が期待出来ます。しかも目玉商品をチェックして貰うと同時に、お店自体の存在を知って貰う事が可能です。その結果、目玉商品以外の商品も購入して貰えます。この様にスーパーセールを上手に利用すれば、出店店舗にとっても一気に売り上げアップ効果が期待可能です。

 現在の楽天スーパーセールで自然アクセスを増やすのは割引のアピールしかなくなってしまっているのが現状です

 スーパーセールに乗っかるにはスーパーセールサーチの事前申請を受けて割引が正当であるかの確認を受ける必要があります。その上で、下記のようなサーチの掲載が許されます。お客さん的にはこられの割引に魅力を感じて検索を行うわけですがやはり安い割引率のものに目が行くのは当然のお話で特に「半額のサーチ」は非常にアクセスを生むことになります。

※楽天市場ヘルプより画像引用 
https://ichiba.faq.rakuten.net/detail/000010121

悲観的な意味にとらえる必要ありませんが、現実を直視してどのような運営にしていくのかの戦略をよくよく練る必要があります。昔は、キーワード検索のリンクがカテゴリーやサイドナビなどのリンクに埋め込まれ、そういったキーワードを検索対象エリアに埋め込むことで露出効果が得られました。現在ではそういった経路は皆無に等しく、楽天側での導線はもっぱら、
・楽天の検索
・RPPなどによる検索広告
・楽天の純広告
によるものが殆どとなります。

その昔、メルマガでの集客が盛んな時期がありましたがSNSやLINEなどの台頭によりメール文化が薄れ集客としてのツールとしては相当低下しているのです、そういった中でどのように顧客をつなぎ留め覚えてもらえるか、そして小商品その物の価値を上げて行けるかが重要なポイントとなります。

なので、当然通常にはない、それも事前申請を受ければ、無料で露出チャンスがあるこの「楽天スーパーセール」に参加しないというのはもったいない事です。それでは半額商品を作り赤字覚悟で実施するのが本当に良い事なのかは、店舗さんの判断となります。

 現状の利用としては
・在庫処分品 のセールに使う
・既存商品でもリピのあるものなら、広告だと思って露出機会ととらえる
・サーチ商品を単価の低い物にし、同梱を狙う


など無料でも頭を使えばもっと色々な対策でアプローチできるはずです。楽天は高い手数料をはらって、強制的な規約変更などとぼやいている暇があるなら、次の一手を現状の楽天市場の中で何ができるのかを考え抜く方が健全だと考えます。

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